粗大ゴミが回収される前に持ち去られている

1週間後に現在のマンションを退去するため、準備や手続きのため非常に忙しい毎日を送っています。
部屋の中は最高レベルにエントロピーが増大しています。

一番手間取っているのがゴミの処理。
今回の引っ越しでは家具や所持品のほとんどを捨てるため、粗大ゴミをはじめとして、様々なゴミの撤去が非常に大変です。

日本はゴミの処理に非常にお金がかかる国なので、一人暮らしのマンションのゴミをすべて業者に頼むと10万円は超えます。私の30㎡のマンションのゴミをすべて業者に頼む場合の見積は13万でした。

市町村のゴミ収集サービスを使うと安いのですが、自分で粗大ゴミを玄関先まで運び出さなければなりません。それでもすべてのゴミを撤去してもらうためには3万円程度は見ておかなければなりません(東京・台東区の場合)。

捨てるだけなのにお金がかかるのはもったいないし、こういうサービスを利用するために税金を払っているのだと思うので、ゴミの大半は区に依頼することにしました。

そこで、ひとつ節約術を覚えました。

今、粗大ゴミを2回出したのですが、どちらも区のゴミ処理サービスに回収される前に、誰かがゴミを持ち去っているのです。わたしのファンがいるのかなあ(えへへ)。

まず、1回目に、前日に回転式のハンガーラックをゴミ置き場に置いていたら、2時間後くらいに消えていました。他のゴミは残ったままです。

台東区では「ゴミ処理券」というものを買って、それを粗大ゴミに貼っておかなければならないのですが、ハンガーラックにはゴミ処理券を貼る前だったので、回収費用の400円が浮きました。

これで味をしめて、2回目はゴミをゴミ置き場に置いた後、ゴミ処理券を貼らずにしばらく様子を見ることにしました。
といっても、ゴミの前に張り付いて「見ている」わけではないですが。

すると、今度は4時間後くらいに食器棚とカラーボックスと座卓が消えていました。
これで2400円浮きました。食器棚は撤去に1200円もかかるはずでした(やったあ)。

ゴミは持ち主が所有権を放棄しているため、持ち去っても良いらしいです。
ゴミ置き場が私有地内にある場合など、多少例外はあるようですが。

食器棚はそれほど状態の良いものではなかったのですが、台東区には小規模な事業所や町工場なども多いため、そのような場所で使用するならば、粗大ゴミの再利用はちょうど良いのかもしれません。

しかし、粗大ゴミではないリサイクル用の古紙としてゴミ置き場に出していた本20冊程度もなくなっていました。

売れる本はすべて買取に出したので、古紙としてリサイクルゴミに出したのは、すべてお金にならない本です。

だれが、どういう目的で、持ち去ったのだろう。
書き込みのある問題集(IELTSのテキストとか)も含め、すべてが持ち去られていたため、少し複雑な心境。

だれが何に使うんだろう。わたし、変な書き込みしてなかったよね? (たぶん、してる)
まあ、本に名前を書いているわけでもないので、いいのですが。

こういうことがあるから、シュレッダーは必要ですね。
個人情報が書いてあるようなものはすべてシュレッダーにかけています。が、これもまた面倒くさい。家庭用シュレッダーは非常にロースペックである(上の写真の中央の黒い塊がソレ)。

引っ越し時のゴミの処理は本当に大変です。

市町村によっては粗大ゴミを出せる点数の上限がある場合もあります。
台東区では上限こそないけれど、一番長い辺が30cm以上の品目は粗大ゴミというルールがあります。
そのため、例えばバスマットとかも粗大ゴミとして扱われます。マットを捨てるだけで400円、これは高い。

ウェブサイトで捨てるゴミの品目を登録していくのですが、品目の名詞も厄介です。
例えば、コルク製のボード。もちろん「コルクボード」といった品目名は存在しないため、どの品目で申請すればいいか非常に困る。マグネットが付けられる製品なので「ホワイトボード」で登録しておきました。

また、下は「ハンブンコ」という紙を半分に切るための事務用品です。これは「プラスチックケース」で申請しました。絶対「ケース」ではないけれど。

そして、一番厄介なのが、回収日です。回収日は早くとも1週間半後くらいしか指定ができません。
だから、もし品目名が間違っていたら回収してもらえないかもしれず、そうしたら結局、高いお金を出して業者に依頼するしかない。

しかも退去日が日曜ということもあり、前日や当日に業者に依頼できない可能性もあります。
万一、区に回収してもらえなかったらどうしようと非常に不安。

わたしは最高レベルの慎重派なので、常にありとあらゆる状況をシミュレーションしながら生きています。

このように、わたしの頭を悩ませている粗大ゴミですが、そもそもエコロジカルじゃないですよね。
わたしのゴミは持ち去りたい人がいるくらいには使える品々です。それを「ゴミ」として処理しなければならない。

日本では家具付きのアパート・マンションは非常に少ないですが、欧米では賃貸は家具付きの物件のほうが断然多い。家具付きだと、引っ越しに際して家具を捨てたり、運んだり、業者に頼んだり、新たに買ったり、その他諸々しなくてよいため、エコロジカルかつエコノミカルです。

日本の賃貸も家具付きを増やすべきではないでしょうか。

コメント

  1. 引越時の粗大ごみの処理は面倒ですね。私の住む板橋区も、処理方法は台東区とほぼ同じです。後、無料回収業者がいて、毎月、不要品回収してもらっています。ロンドン生活開始から早、一年ですね。中耳炎をのぞけば、大過なく過ごせ、良かったですね。YMSの期限は後一年ですね。期限延長なさるのですか?また楽しいロンドン生活御健やかにお過ごし下さいませ。いつも遥かなる東京から応援しております。ごきげんよう。

  2. りなさんのファンが粗大ゴミ回収しているかも?そのりなさんの推測大変面白いですね。りなさん、有名人になっても、私がファン第一号であること、覚えておいて下さいませ。りなさんの父親役のファンで御免なさい。もっと若ければ、りなさんも納得なのでしょうが。ロンドンでの冒険生活、御健やかにお過ごし下さいませ。ごきげんよう。