不都合があったら臥薪嘗胆と捉えるようにしている

わたしは時々、あえて居心地を悪くすることで、モチベーションを向上させるようにしています。
理由もなく努力できるほど、わたしは人間ができていないので。理由があってもそれは忘れがちになる。明日できることは明日してしまう。

というか、正常な人間(or動物)だったら、居心地がいいとその状態をキープしようとするものだと思います。

将来の成功のために長い間努力するという意味の故事成語に「臥薪嘗胆」がありますね。

言葉の由来となった故事は、中国の歴史上の人物である夫差という人が薪の中に寝て仇討ちの志を忘れないようにしたり、また勾践という人物がにがい胆をなめて報復を忘れないようにしたりしたという言い伝えにあります。

居心地がいいと人は努力をしなくなってしまう。努力するのは現状を打開しようという試みですからね。

夫差や勾践ほどの人間でも、薪の中に臥したり胆をなめたりしなければ、志を忘れて努力を怠ってしまうのでしょう。

そして、なぜこんな話をしているかというと——。

今、ロンドンのフラットに入居してから1週間くらい経ったのですが、やっと昨日IKEAで購入したデスクと椅子が届きました。

物件は家具付きだったのですが、付いていたのはダブルベッドとベッドサイドのチェストくらい。

わたしはライターなので、広い机がないと生きてはいけないので(生きてはいけますが)、入居するときに大家さんに机を買って置いていいか了承を得ていました。

机はいい感じですが、イスは最悪。上下の高さを調整できる椅子の中で最も値段の安い物を選んだので仕方ないのですが、長時間座って仕事をするのには向いていない。

まあ、これは想定内でした。

しかし、それでいいかなと。

というのは、現在のお部屋は借り暮らし。入居するまえから、長く住まないだろうなと思っていました。

海外に住むのは今回が初。
また、ロンドンは旅行で来ただけなので、観光客がうろつくような場所以外、まったく知りません。

だから、最初に住む場所は長居しないだろうと想定していました。
あと、お部屋探しをしている最中はホテル暮らしだったので、できるだけ早くフラットを決めたかったというのもあります。60ポンド/日くらいはかかるので。

大学入学の際に上京したときも、最初は東京なんて新宿と渋谷しか知らないから、とりあえず、大学に自転車で通える距離に住んだものの、1年で別の物件に変えています(というか、世界一周旅行に出立したので退去しました)。

というわけで、借り暮らしだし、イギリスの賃貸の過半数が家具付きだから次の物件に家具を持って行けない可能性の方が高いため、「わたしは退去するんだ」「もっといい物件に引っ越すことができるように頑張るんだ」という意思を忘れないためにも、必要最低限のクオリティの家具を購入しています。

あまりに居心地良くしてしまうと、退去したくなくなりますからね。

机は120×60で、イスは上下の高さが調整できるものです。必要条件はこれだけ。

あとは不都合があっても、臥薪嘗胆と思うことにしています。

コメント

  1. そうですか!長く住む場合は椅子の負担大ですね。ロンドンは賃料が上がっていると聞きます。上手く計画通りいくと良いですが?椅子の座り心地は仕事上、重要だと思います。上手くいく事祈念します。りなさん、いつも応援しております。ブログありがとうございました。