昨日、セント・ポール大聖堂の礼拝に参列してきました。
セント・ポール大聖堂は、(多分)ロンドンで最も重要な教会のひとつで英国国教会の教会です。
セント・ポール大聖堂は20ポンドくらい入場料がかかります。
予約ありかなしかで、料金が異なるようです。
現在、1ポンドが185円なので、3700円くらいです。
日本のお寺も有名どころを中心に入場料がけっこう高いですが、セント・ポール大聖堂はより高めです。
お寺が入場料で儲けているらしいという話を聞いたとき、これって仏教の教えに反するのでは、と懐疑的に感じたことがあります。
門外漢のわたしの結論としては、有名なお寺は相当に維持費がかかるはずなので、いくらか入場料を取ってもよいのではないかというもの。歴史や建築に興味がある人が必ずしも仏教徒で、布施を行うとも限らない。また、観光目的の人で、歴史や建築にも興味がない場合、敷地内を荒らしかねないし、目的をもって参拝している人の邪魔になります。
だから、入場料を取ることで入り口にフィルターをかけることにはメリットがあるのではないかと思います。
キリスト教でも多分お金儲けはNGなはずです。しかし、わたしはキリスト教に関しては、ヨーロッパの歴史を学ぶために入門書に2冊手を出したことがあるのと、聖書を斜め読みしたことがあるくらいなので参考にしない方がいいかもです。
それにしても、20ポンドの入場料は高い。
しかし、一歩大聖堂の中に入ると、その荘厳な雰囲気に圧倒されます。とにかく美しい。
建築そのものも圧巻されるし、壁画やステンドグラス、彫刻もすばらしい。
美麗な壁画や繊細な彫刻。ドームを下から見上げると吸い込まれそうになります。
かなりの鳥肌物でした。
これはお金を出す価値があります。
セント・ポール大聖堂は「シティ」と呼ばれる歴史的な建物と高層ビルが建ち並ぶ金融街に位置しているので、正直、あまり目立つ建物ではありません(他の教会と比べれば群を抜いているけれど)。
しかし、1世紀まえだったら、セント・ポール大聖堂は一番目立つ建物であったはずで、内観は圧巻の美しさ。
そこで「神の言葉」を聞いたら、それを信じてしまいかねないなと思いました。
そう、そして昨日はその「神の言葉」なるものを聞いてきました。
英国国教会で礼拝のことをserviceというはずなのですが、これは聖歌隊が歌を歌ったり聖職者が祈禱を述べたり、参列者も一緒に祈禱・合唱するものです(多分)。
そして、このserviceは無料で参加できます。20ポンド払わなくても、大聖堂の中に入れて、聖歌隊の音楽を聴けます。席数は300くらいあったかもですが、3分の2が空席。土曜の17時のevensongです。
Evensongは夜の礼拝(晩禱)という意味らしいです。
Serviceの内容や流れが縦長のリーフレットに記載されています。赤字の部分に「起立する」「着席する」「言う」などと、祈禱のインストラクションが示されています。
祈禱の言葉には「I believe in God」や「I believe … the life everlasting」などという言葉があるので、さすがにnon-believerは唱えるべきではないと思い、黙っていましたが。賛美歌(hymn)は単に歌えないし。
しかし、音楽は非常に美しかったです。元々、パイプオルガンの音は好きなのですが、やはり本場の(?)パイプオルガンは非常に荘厳。
教会でパイプオルガンを聞いたのはおそらく2回目。
1回目はモントリオールでクリスマスを過ごしたときだったはず。あまり覚えていません。
今回、わたしはイギリス人に連れられるまま連れていかれたのですが(なんか響きが危ないな)、貴重な体験ができてよかったです。
ひとりで大聖堂の礼拝に参加する勇気などないので、連れていってもらえて感謝。
人に恵まれていますね。
コメント
ブログ拝見しました。五年程前、娘とセントポール大聖堂行き、たまたま礼拝に当り、無料で参詣しました。私は大学時代、YMCAの寮におり、聖書も読んでました。よって印象深い体験となりましたね。実に荘厳な感じですね。興味深いブログありがとうございました。大変懐かしく拝見しました。