カレーの「甘口」の「口」とは何か

今日は、Z氏のお宅にディナーに招いてもらいました。イギリス人のお宅にお邪魔するのは、今回が2回目。

前回は、10人くらいでのディナーだったのですが、今回は少人数と予想していたので、何か差し入れした方がいいと思いました。

日本人だったら、ケーキとか和菓子とか持っていけばいいはず。東京ではディナーにお招きされたことがあまりなかったのでこれが正しいかわかりませんが。

まあ、和菓子は手に入りませんし、イギリスではベーカリーは5時や6時に閉店します。だからといって、スーパーに売っているケーキを差し入れするのも何か違う。

なら、お酒だ。無難な線ですね。そう、無難にワインかな。

しかし、Z氏がお酒を飲むかどうか知らないんですよね。お酒に強い白人・黒人はアル中になりやすく1、お酒を断っている人なんてのもたまにいるため、これが正しい差し入れなのか不明。

そして、Z氏はキリスト教徒です。ということは、赤ワインは避けるべき? なんて思ったり。いや、逆に赤ワインのほうがウェルカムなのか?

とりあえず、白ワインを買いました。ワインについてそれほど詳しくないので、シャルドネと書かれていて、中くらいの価格帯で、Amazon.co.ukで評価の高いものにしました。

イギリスの文化・慣習については、まだプライマリースクールレベルです。

結果、たぶん白ワインは失礼にはあたらなかったはず。というか、そもそも何も差し入れしなくてよかった説もあります。まあ、このあたりはおいおい経験で学ぶことにします。

Z氏には娘さんが2人います。この子たちが可愛いすぎました。1歳と3歳で、金髪碧眼の天使でした。もう、何してても可愛い。怒ってても、泣いてても、欠伸してても、可愛い。

しかし、赤ちゃん言葉っていうのかな、これが非常に聞き取りづらい。何言ってるかほとんどわからない。

Z氏はかなり早口な方です。わたしもたまに理解できなくて、聞き返すこともあります。しかし、3歳の子は全く問題なくマミーの言葉を聞き取れている。日本人の英語力なんて3歳児以下ってことですね。

Z氏は大学で数学を勉強していたとのことで、娘さんの「これなに?」って質問に「Triangular prismだよ」なんて答えている。Triangular prismは三角柱です。なるほど、勉強になるなあ。

日本人は立方体や長方形も英語で言えない人が多い。Environmental problemとかglobal warmingいう言葉は知っていても。

ディナーはチキンカレーをいただきました。インディアン・カレーではなくジャパニーズ・カレーに近い味でしたが、甘口でも辛口でも中辛でもない味でした。つまり、甘くもなく辛くもない。

そして、気づく。はたして「甘口」の対義語は「辛口」でよいのか。

日本製のカレールーで作る甘口のカレーは、甘い。糖分が含まれているのを感じます。辛口はスパイスがきいているから辛い。

ジャパニーズ・カレーでいう「甘口」は、辛口からスパイスを抜いて、糖分を入れた味なのではないか。だから、甘口は「辛みがない」という意味ではない。よって「甘口」と「辛口」は対比されているけれど、対義語ではない。

まあ、辛口のカレールーにも糖分は入っていそうである。そこがジャパニーズカレーとインディアンカレーの風味の違いであるような気もする。リンゴとか蜂蜜とか入れるしね。

というか、この甘口、辛口、いうときの「口」って何なのでしょうね。「口」は「味」の意味だと思います。

しかし、子どもの頃は、「甘い味が好きな口」を持っている人が買うのが「甘口」だと思っていました。

なぜ「甘味」「辛味」ではいけないのか。また「働き口」「傷口」とかいう表現も、なぜ「口」なのかが謎。「一口、1000円の寄付」とかも意味不明。

英語は、文法は例外が多すぎて法則などあってないような具合だし、外来語を取り入れすぎていてスペルや発音がカオスです。Entrepreneurとか、もう意味不明。どうやって覚えるんだ。たぶんわたしは一生entrepreneurのスペルを覚えることができないと思います。

一方、日本語はロジカルな文法・読みだと思いますが、語彙(と助詞・助動詞の用法)だけは、非常に多様性があり、微妙なニュアンスで使い分ける必要があるtrickyなものだと思います。

本日は、写真は撮らなかったので、ロンドンでカレーを作ったときのものを貼っておきます。

ホットクックで全自動です。ホットクックは日本から持ってきました。日本製の家電の多くは電圧が異なるイギリスでは使用不可なので、わざわざイギリスで変圧器を手に入れました。

とろけるカレーの中辛です。

ロンドンの日系スーパーにて

イギリスでも日本のカレーを食べることはできます。とろけるカレーとゴールデンカレーは手に入りやすいです。バーモントカレーは滅多に見かけません。

にしても、レトルトカレーに3.49ポンドは高いですね……

  1. お酒に弱い遺伝子型を持っている人が多いアジア人は、アル中になるほど量を飲めなく、従ってアル中になりにくい(らしいのですが、要出典)。

コメント

  1. ブログ拝見しました。滞英中、カレーはインド料理店で、良く食べてました。日本のカレーとは、違いますが、私はナンが好きで良く行きました。辛さはあまり強くないものを選んでました。ロンドンには、沢山インド料理屋ありますね。ただ価格は東京より、大分高めでしたね。ブログ引き続き拝見します。ありがとうございます。