できる人は謙遜する、できない人は自己アピールをする

今日は、JETROという企業が主催するシンポジウムに参加しました。

ちょうどセントラルロンドンで時間を潰さなくてはならなかったところ、以前一度だけお会いしたことのあるA氏に誘われて、急遽飛び入り参加しました。

A氏は日本人で、日本のサイバーセキュリティの分野では第一人者です。新書とかも執筆されている方です。

シンポジウムは、AI分野において日本に進出しようと考えているイギリスの中小企業向けのイベントでした。

日本には他国にはない社会的慣習や制度もあるため、このあたりが柵になっており、良い意味でも悪い意味でも、進出しにくい国ですね。

江戸時代の鎖国にプラスの側面があったように、ある程度の排他性はポジティブに働くこともあります。しかし、近年の日本にとってはマイナス作用の方が大きいのではないでしょうか。

公演の後は、ネットワーキングの時間がありました。たぶん、全員が年上でした。

年功序列社会から来た人間なので、こういうときに積極性に欠けてしまいますね。まあ、自分に自信があったり、ネットワーキングする明確な目的があれば、シャイでいられないのだろうけれども、残念ながらそんな自信家ではありませんし、AI分野や投資に関してはけっこう門外漢。

そう、自己分析では基本的にシャイな人間だと思っています。ジャーナリストには向かないと思います。修士ではジャーナリズムのコースが選択肢のひとつなのだけれど、ちょっと迷い中。

最近、ロンドンでは親パレスチナ派のデモが頻繁に行われているようなのですが、わたしもそれに遭遇しました。けれど、遠くから見ているくらいしかできなかった。本物のジャーナリストは、人混みを割って入って、ビデオや写真を撮るものだと思います。

でも、シャンパンやワイン飲み放題、チーズが食べ放題でした(にこにこ)。シャイと言いつつも、話しかけられたらコンバセーションをキープすることはできるので、たくさん話していました。そのため、イベントの終わりに慌ててたくさん食べました。美味しかった。チーズ大好きなのである。

イベントの後は、A氏とカフェでお話ししました。

A氏は日本のサイバーセキュリティ分野でパイオニア的存在なのですが、自分は運が良かったとおっしゃられていました。ビル・ゲイツもスティーブ・ジョブズも、その時代の波に乗れていて、運が良かった。彼らでさえ生まれた年が「プラスマイナス数年」だったら、別の人間がその役目を担っていたはずだ。

同様に、彼も日本では未開拓であった分野で成功できたとのことでした。

しかしながら、先行者利益は永遠には続かないので、優秀な後発を退けることができる機知、それに鋭利な経営者マインドをお持ちだと察しました。

できる人ほど謙遜する、できない人は自分をアピールしないといけない、そのため謙遜なんかしていられない。

これはある程度普遍性があるのではないでしょうか。

コメント

  1. ブログ拝見。りなさんがシャイだとは私は思いません。むしろ積極的な方だとブログを通じて、思います。美味しい食べ物良かったですね。世の中にでるには、強い自己アピールは必須だと思います。その点、りなさんは上手く出来る方の様に拝察します。機会を捉え、りなさんの聡明さで世の中にて大成下さいませ。ブログありがとうございます。