イギリスでは、Monzoというオンライン銀行を利用している人が多く、わたしもそのひとりです。アプリだけで送金できたり、デビットカードとして利用できたり、オイスターカード代わりに使えたり、住所証明のための資金証明をダウンロードできたりと、本当に使い勝手が良いサービスです。
本日、デビットカードの番号を確認しようとアプリを開けたら、急に謎のトランザクションが開始されました。
でも、自動で引き落としされることも多いのです。例えば、電車に乗ったら、その料金が引き落とされるのは、その翌日や翌々日です(下の画像のTransport for Londonです)。
でも、残高を見て、「あれ、こんな額だったかな?」と思い、利用履歴を確認してみると、謎の米ドル$25の支払いが2件。
米ドルでの買い物はAmazonとChatGPTのみ。秒で「スキャムに遭った!」と思いました。
被害総額は約40ポンドといえども、日本円に換算すれば7500円以上です。
そういえば、Monzoのアプリ内で、詐偽にあったと報告できるフォームがあったはず。それを思い出して、そのフォームの質問に答えていきました。「カードを紛失しましたか」とか「アプリを他人にアクセス許可していますか」などという質問に7つくらい答えていき、報告完了!
そしたら、5分後くらいに、以下の「報告内容の確認が終わり、被害に遭った金額を返金しました」というメッセージがアプリに現れます。早い!
しかし、残高は減ったまま。
ググると、Monzoを通じて詐欺に遭った場合の返金は1営業日とのこと。
しかし、30分後くらいには、しっかりと返金されて、残高に反映されました。早い!
まあ、こうして今回、冷静に対応できたのは、前に似たようなオンライン決済の詐欺に遭いかけていたからなんですよね。
少し前から、Etsyというオンラインショップでハンドメイドのアクセサリーを販売しています。
ショップ名はもちろん「さしも草」。このブログと同じ名前です。
そのショップのメッセージに、本当にたくさん運営や顧客を装ったフィッシング詐欺のメッセージが来ます。
圧倒的に多いメッセージは、「出品を続けるには、以下のリンクからカードを登録し直してください」的なものです。
Etsyに出品するためには、商品ごとに出品料を払わないといけないのですが、そのためにカードを登録しなければなりません。
この類いのメッセージは運営を装ってくるので、ショップを開設した当初はまんまと騙されました。そして、300ポンドくらい失いそうになりました。
が、Monzo、それにもうひとつ使っているWiseが「これは詐偽かもですよ」という警告メッセージを発してくれたのですよね。それで、詐偽だと気付け、事なきを得ました。
個人的に、自分は日本人の平均以上にはこういうものには敏感な方だと思っていましたが、英語圏ではびっくりするほどかなり巧妙に騙してきます。
特に、上手いなと思うことは、詐偽の額が今回のような数十ポンドから数百ポンドだということ。高額ではないので見過ごしてしまいかねないですし、それほど「痛手」はない額なので、対処法を知らなかったり、英語がわからなかったりしたら、「まあ、いいか」と泣き寝入りしてもよい程度の範疇なんですよね。
英語圏でのフィッシング詐欺は、こういう少額の詐偽を多数「薄利多売」的に行っているという印象です。
しかし、2000ポンド盗まれた、なんていう話も聞いていますが、、、。
だから、わたしはメインで使っているカードが連携されている口座には、数百ポンドしか入金しないようにしています。
これほど詐偽が蔓延っているのは、英語圏では日本以上にオンラインでのトランザクションが主流であるため、騙す手法に多様性があるという背景があると思います。
現金なんて滅多に使いません。逆に現金を要求されたら警戒しますね。「このお店、裏で脱税でもしてるんじゃないかな」とか。大家さんとかも、現金での家賃の支払いを要求してくる人とかいるようです。逆に、しっかりしているお店や大家さんだと、現金お断り、カードオンリーや銀行送金オンリーだったりします。
そう、たぶんわたしの次のジェネレーションでは、お金が物理的なものではなくなっていると思います。今でも、多くの人にとって「お金」は預金通帳に印刷されている残高の数字だったりしますしね。
「え、お母さんが子供のころって、お金を持つことができたの?」
なんて会話がなされる時代が、そろそろ来るのではないかなと思っています。
コメント
ブログ拝見しました。詐欺かわせて、良かったですね。イギリスはオンライン取引多いですね!今回の件は
参考にさして頂きます。日本では、まだ現金取引が主流です。あ、日本で新紙幣が発行されました。一週間程経ちますが、まだ目にしません。遠いいfar eastの大都市東京からりなさん、いつも応援しております。御健やかにお過ごし下さいませ。