ロンドンの夕焼けは美しすぎます。上の写真は、去年の8月にロンドンに来たばかりの頃に偶然、遭遇した夕焼け。本当に美しすぎて、泣けるくらいの感動的光景でした。
でも、感動しすぎて、写真を撮らなかったんですよね。Instagramのストーリーズにクオリティの悪いブレブレの動画を挙げただけ。写真はその動画のスクリーンショットです。
そこで、ロンドンもやっと暖かくなってきたので、この夕焼けをもう一度キャプチャーしたいと思って、セントラルロンドンにいる日は毎日、テムズ川付近に出かけている日々です。
イギリスでは夏至が近づいた今、日の入りは21時20分くらいです。22時くらいにやっと暗くなります。
イギリスのカフェはどこも21時閉店なので、カフェでPC作業をして、それからテムズ川にくり出しています。
でも、曇りだったり、急に雨が降り出したりして、綺麗な夕焼けに巡り会えない毎日。
でも、昨日はかなり晴れていました。
「今日こそはいける!」と思ったのですが、西を見ていても、太陽がない。夕日が見つからない。
なんだなんだ。複雑怪奇な現象が起こっているぞお。
太陽消滅事件かあ???? 歴史的事件だぞお。
そんなわけがない。
そこで気づいたのですが、イギリスはそこそこ緯度が高い。
ロンドンは北緯51度です。札幌は北緯43度。東京は北緯35度。
そして、夏至が近づいた今、高緯度地方では夕日が北に見えるんです。
そこそこ緯度が高いロンドンでも、夕日が北寄りに沈みます。
つまり、「西の空が夕焼けだったら明日は晴れ」なんていう日本での常套句は、ロンドンの夏には当てはまりません。
太陽は東から昇って西に沈むわけではありません。白夜になるような地域もありますしね。
夕日が西に沈むというのは、日本で生まれ育った人の思い込み。普遍的な現象ではない。
こういうことにふと気づいたとき、わたしは地球に生きていて、太陽を回っているんだな、なんて感慨深く思います。これが、ふとした日常の喜び、異国の地で生活する喜びですね。
古代から人間が天文学に魅せられていた気持ちがわかります。
ストーンヘンジは太陽の動きに合わせて建造されていて、夏至には、ヒールストーンと呼ばれる石と、中心にある祭壇石を結ぶ直線上に太陽が昇る現象が見られます。
夏至は明後日。ちょうど日曜だし、ストーンヘンジに行ってみようかしら(たぶん行かない)。