わたしはコロナ禍の期間中、派遣社員と正社員になっています。この期間が人生唯一のOL生活でした。
まあ、今後、OLになるかもしれないので、「人生唯一」かはまだ未確定ですが。
コロナがはじまって、フリーランスとして不安さを感じたとき、英語を使う仕事ならば手っ取り早く採用されるだろうと踏んで、とりあえずTOEICを受けました。
「英語ができます」「通訳やってました」と言っても、日本人の面接官は信頼してくれませんが、「TOEIC●●点です」と言うと信頼してもらえる。これは非常に不思議なことだと思います。
英語ネイティブのクライアントにTOEICの点数を聞かれたことはありません。資格がなくても、英語で話せば、相手の英語力がわかるからです。
それに、英語の母国語話者でTOEICを受ける人もいません。実際、片親が(英語圏出身でもない)外国人で、見た目が純日本人ぽくない方々が「英語ネイティブです」と言って仕事をもらう場合もあるようです。
東京で英語教師をしていたカナダ人の知人は、ケベック出身のため母国語はフランス語ですが、英語ネイティブと言って仕事をしていました。もちろん、カナダ人なので英語はそれなりにできますが、母国語ではない。でも、これは許容され、カナダ人というだけで英語教師として雇われ、就労ビザをもらえるようです。
わたしは日本生まれ日本育ちなので、就活における正攻法どおり、とりあえずTOEICを受けました。
そして、たしか925点でした。
950くらいは取れるかと思っていましたが、TOEICの壁は高かった。わたしは読む速度が遅いので、リーディングは解き終えられませんでした。間違い探しや引っかけ問題もあります。
高得点を取るには、もっとTOEICに特化した勉強をしなくてはならないのだと思いました。が、まったく勉強する気にはなれませんでした。
そもそも英語の勉強が嫌いなのに、さらにTOEIC対策では架空のメールや文章を読んで答えるので、これらを読んで解く勉強時間が無駄だと感じました。架空の会議の資料や、架空のイベントの新聞記事など読んでも、何の得もありません。
一方、IELTSや英検では、実際の出来事や歴史、社会問題などを扱った文章を読むので耐えられました。英検は中学2年生以降、一度も受けていませんが。
この話を知人にしたら、逆の意見をもらいました。TOEICの設問はパズルみたいで、楽しんでTOEICの勉強をすることができるとのこと。なるほど、そういう人もいるのか。
TOEICの勉強が嫌すぎて、取れたスコアで就活をはじめましたが、900点以上あれば、特に問題はなかったようです。無事、採用してもらえました。
でも、わたしはもう二度とTOEICは受けたくありません。そもそも、実際の現場で早く読むことがどれほど求められているのだろうかと疑問にも思っています。
TOEICの長文は、読むことが難しい文章はありません。一度読めば理解できるような文章で、反芻が必要ないものばかり。
でも、わたしは英語の論文などを読む仕事をしていました。論文は難解なものも多いし、専門用語も多い。じっくり読んで解釈したり、大量の論文から最も参照元としてふさわしいものを選ぶような仕事だったので、ぱっと読んで趣旨を理解できるような能力は必要とされていません。
でも、わたしの面接官はその仕事に必要とされていない能力を測るTOEICのスコアを重視していたようです。
もう二度と、TOEICを受けたくないので、フリーランスとして頑張らないとと思います。あ、ニンジンは好きです。
コメント
ブログ拝見しました。TOEIC受験は、大学卒業後、最初に勤務した企業で受験した経験が一度だけあります。新入社員全員受験でした。私の点数は、900点に及ばず確か860点でした。それでも社員の平均点450点の倍近くで研修生内でトップクラスだったのを記憶しております。その後アメリカ留学のため、GMATという試験を受験しましたが、TOEIC受験はアメリカの大学院入試には要求されず、でした。TOEIC試験今もあるのですね。私も二度と受けないと思います。りなさんお疲れ様でした。