今日は、バイトの後、Southbank Centreに来ています。ここはホールやレストラン、図書館がある施設です。お手洗いもあるし、Wi-fiとプラグもあるので困ったときの頼みの綱になります。Southbankあたりは、人が多いので電波が繋がりにくいんですよね。

人が多い場所で電波が繋がらなくなるのはイギリスの大問題です。人が多い場所で誰かと待ち合わせをしていて、お互いを見つけられなくて、電波が繋がらなくて連絡ができないなんてことはよくあります。しかも、わたしが契約しているキャリアは大手です。格安SIMではありません。
そういえば、お昼頃(イギリス時間)、一気に円高に傾きましたね。といっても、対ポンドで3円程度、円高になっただけですが。日銀の為替介入かと噂されているようですが、関係者は「ノーコメント」と述べていると報道されているようです。
「為替介入をした」とコメントして、それで為替レートに影響が小さかったら深刻に問題視されることになると思うので、沈黙を貫くのが賢明だと思います。話すという行為には、常に話者に不利益が被る可能性があります。だから、黙秘権は基本的人権の一部として日本国憲法で守られているわけです。
それゆえ、ライターという職業は精神衛生に良くない。常に発信をしなければならない職業だからです。小説のような「この作品はフィクションであり、登場するすべての人物や団体は架空のものです。」と書けるようなものでないかぎり、常に非難にさらされる危険のある職業です。
わたしも小説家になりたいなあ。
そう、大学生の頃、そして大学を卒業して間もない頃まで、小説家を目指していました。それで、新人賞などに応募していましたが、Give up(あえて英語)。小説は架空だとしても、少しは事実を含めようと、生物学や物理学の本や記事を読みまくっていたら、事実は小説よりも奇なりということに気づいて、サイエンス系のライターになりたいなと思ってしまったのです。小説家にはいつでもなれると思いましたし。
小説よりもサイエンスの本の方が面白い本が圧倒的に多い。小説は5冊読んで、当たりは1冊くらいです。というか、最近はほとんど小説は読みません。たまに森博嗣を読むくらいです。彼の小説にははずれが滅多にないので、安定して楽しめます。彼は元・名古屋大学の工学部の准教授なので、彼の小説はサイエンス本の特徴を含有しています。でも、彼の本であっても、小説よりも新書のほうがいいですね。彼の新書は全冊持っています(電子書籍のデータを)。彼にはかなり影響を受けています。
そろそろ、小説を書くのを再開してもいいかもしれません。というか、たまに面白いアイディアが浮かんだら遊びで書くことはあります。これは趣味ですね。人に読ませることを前提で執筆すると、それは「仕事」になるので、面白いことばかりではなくなります。
わたしにとってテニスは完全にただの趣味なので、パーフェクトに楽しいものです。でも、わたしよりテニスに情熱を持っていても、ランキングを上げたい、賞金を稼ぎたい、と思っているような人にとっては、テニスがいつでも楽しいものではなくストレスを生じさせるものになるようです。
でも、そう、小説では、ノンフィクションとは異なり架空のことが書けるのはいいですが、一方で、「面白くしないと」とか「売れるような本を書かなければ」といったプレッシャーが生じます。ライターとは、結局、職業を通しては幸せになりづらい。三島、芥川、太宰、川端康成などなど——作家がつらい職業だから自殺したのか、自殺する傾向のある人が作家になるのかはわかりませんが。
でも、なぜ、太宰や芥川は上の名前で呼ばれるのに、漱石は下の名前なのでしょうか。「夏目が好きだ」と言っている人に会ったことがありません。
コメント
ブログ拝見。私はりなさんなら小説家になれると思います。貴女のブログは内容濃く、名文です。私は大学時代、新聞記者に憧れ、日経新聞を受け、試験後、2次試験受けるよるご招待を受けましたが、銀行に就職が決まり、受けずじまいでした。今思うと痛恨の極みです。また銀行転職後、就職した会社の社内報に業界団体での海外出張報告を書き、副社長より特別に良く書けていると称賛されました。1993円の事です。りなさん、人生にチャンスはそうそうは訪れません。今イギリスに居る地の利を活かし、何か小説書かれたら宜しいと思います。あまり考え過ぎると思い込み、自殺など決してしないで、りなさんには幸せになってほしいです。出過ぎた事、書きましたが、
人生は自己実現の場です。また興味深いブログ拝見しました。ありがとうございました。
小説家目指すのなら、まず短編物から書いていくのが、良いと思います。やはり今ロンドンにいる利点を活かし、りなさんの故郷、鹿児島、薩摩藩の留学生を描く、など他人と差別化した歴史小説書かれたら、文才研き、徐々に長編小説書かれたら、如何ですか? 千里の道も一里からです。りなさんは、まだ30歳位ですよね。10年後の大成でも、まだ40歳です。焦らず、少しずつ研鑚されれば、良いと思います。引き続きブログ興味深く拝見いたします。御健やかにお過ごし下さいませ。