今日は、最高気温が31度まであがりました。雲ひとつない快晴。暑いとは思いません。少し汗ばむくらい。サウナに入るのが気持ちいいのと同じように、わたしには最高の気候です。この気候が永遠に続けばいいのに。
ロンドンでは、たくさんの人がピクニックを楽しんでいます。晴れて温かければピクニックかお散歩。これがイギリス文化のようです。
わたしは、あいにくバイトがあったのですが、バイトが終わったらハイドパークに繰り出しました。そして、日なたでベンチに座り、読書を1時間ほど。下の写真の付近です。
後ろに見えるのがロイヤルアルバートホール。今日から、約1ヶ月半、BBC Promsという世界最大級のクラシック音楽祭が行われていますが、そのメイン会場がここです。100以上の音楽イベントが行われるようです。
チケットはリーズナブルらしいので、人気の演目は数週間前にすでに完売したらしいです。クラシック音楽がこれほど人気とはすごいですね。日本では考えられません。
当日券も販売されており、10ポンド程度でベルリンフィルも聴けるということ。ただし、夕方のコンサートに朝から並ぶ必要があるらしい。ウィンブルドンにしても、コンサートにしても、イギリスでは低価格または無料で楽しむためには、とりあえず並ぶ必要があるらしいです。
でも、時間ってお金に換算することができますよね。逆もまた然り。自分の時間をお金に変換することが「仕事」です。そして、労働者の能力やスキルによって、稼げるお金の額が決まります。
これを考慮すると、並んで安いチケットを入手するより、自分のスキルを生かせるような仕事をして、高いお金を出して並ばないほうが得をしているとも考えられます。この方法だと、労働者はお金を稼ぎ、その雇用主が欲している価値を創出しています。並んでいるだけならば、時間や能力を無駄にしていると考えられる。
並んでいる時間を有効活用しようと思えば、オーディオブックくらいなら聞けるかもですが、足が痛くなりそうです。
わたしは、ウィンブルドン期間中、毎日6時間くらい並んで、その間は読書をしていました。ウィンブルドンの場合、芝生の上に座れるのはいいのですが、寒い日は全く読書に集中できませんでした。手をポケットに突っ込んでいないと寒すぎる。そのため、オーディオブックを聞くことになりました。
ウィンブルドンの場合、高価な予約チケットは抽選です。抽選に外れたら、転売されている超高額チケットを買うしかありませんが、今はチケットが電子化されているようで、たぶん転売できなくなっているのではないのかな。でも抽選に外れても、お金に物を言わせる方法はあるはずです。
ひとつ考えられるのは、人を300ポンドくらいで雇って、その人に前日の昼から並んでもらうこと。そうしたら、センターコートのチケットを100ポンドで入手できます。計400ポンド。これは転売されているチケットを1000ポンドとかで購入するより安く付くでしょう。
ただ、ウィンブルドンの監視役(Stewartと呼ばれている人たち)はルールに厳しいので、テント泊して並んでいる人の顔と名前を覚えている可能性はあります。どこで入れ替わるかが肝ですね(ちなみに、わたしには玉替えに気づかれないであろう場所候補がいくつかあります)。
所有できるお金には実質的な上限はありませんが、所有している時間は常に失われていき、増やすことはできません。そう考えると、お金を出して、時間を節約する人のほうが得な場合が多いかもしれないですね。
「節約」という言葉はポジティブな意味で使われますが、デメリットがたくさんあるように観察されます。というか、メリットはただひとつだけ。お金が減らないこと。
コメント
ブログ拝見しました。当にtime is moneyですね!りなさんご明察!いつもながら、的を得た御指摘です。毎日色々思いつきますね!りなさんさすがです。これならエッセイ集出来上がりますね!出版楽しみです。りなさんが大作家になっても私はりなさんのファンです。異国の地で単身自活するりなさん、応援しております。御健やかにお過ごし下さいませ。ありがとうございました。
ブログの御写真から推察すると、サウスケンジントンの傍ですか?良い処で寛ぎましたね!本日、東京は猛暑日で家の中でクーラー全開で過ごしてます。ロンドンの気候懐かしいです。ロイヤルアルバートホールは一度だけ、クラシックを聞きに入りました。懐かしい場所です。りなさんの過去ブログ再読しております。味あいある思索と
名文堪能しております。正直、私はりなさんが1番好きな作家です。毎日ブログ楽しみに拝見しております。ありがとうございます。
バイトご苦労様でした。しかし、バイト後にハイドパークで読書とは、羨ましいですね。東京は猛暑続き、いえの中でクーラーつけっぱなしです。軽井沢や箱根に避暑に行きたいのですが、家内が娘と孫娘の世話を気にして、旅行行きたがらないので、家にて、会計処理等して、過ごしています。ロンドンの夏は日本の秋の様で良いですね!ロンドン生活満喫くださいませ。ごきげんよう。