Q&A: 頑張ってイギリス生活を続けて欲しいのですが、ここまでして、イギリスに住む、絶対的な理由があるのでしょうか?

まず、とりわけイギリス生活を頑張っているつもりはないです。日本にいるときの方がストレスは強かったので、そういう意味では日本に住んでいたときの方が「頑張って」いましたね。

そして、イギリスに住んでいるのは、渡英を決意した段階から現在においては、居住国としてイギリスが自分にとって最良のオプションだったというだけです。そのため、さらによいオプションが現れたり、状況が変われば居住地も変わると思います。

少なくとも日本ではないですね。旅行したり帰省したりするには最高の国だと思いますが。あと、老後もいいかもしれませんが、わたしが60歳とかになる頃の日本が現在と同じような日本であるとは思えないので、このオプションはないかもしれません。

時代は常に移り変わっています。様々な仕事がオンラインでできるようになり、地の利というものも存在しなくなりつつある。そういう時代に、変化を恐れない国、適応力が高い国は、フリーランスビザやノマドビザなどといったものを発給したりもしています。そういう国に移り住む可能性は大いにあります。先日も、ドバイに住んでいる友人にメッセージを送りました。

そして、イギリスは変化に対応できなくなりつつある印象を受けることがあります。イギリスは伝統を重んじる国であるがゆえ、変えたくない部分があるのでしょう。一方、戦後、焼け野原になった東京のように、何もない場所に最新のものを築く方が簡単です。ブレグジットも自国の未来の首を絞めている傾向が強い。逆にそれによって国に不具合が生じている。不満は解消されず、若者の反発を受け、保守党は敗れ、政権交代が起きました。

イギリス人のブレグジット賛成派は、移民が問題だと言いますが、モナコの人口の約90%は移民です。そんなモナコでは移民問題は顕在化していません。というか、移民がモナコという国を作っている。小さな国としての賢い政策です。

モナコの移民はお金持ちです。「良質」な移民と言える。それを規制するはずがありません。条件さえ満たせば、移民はウェルカム。一方、イギリスの移民政策は良質な移民をも排斥してしまっている。

最近の例をひとつ。イギリスの学生ビザにはいくつか種類があるのですが、大学で学ぶビザの場合、配偶者(あと子供もだったかな?)を同伴することができました。でも、その制度を廃止して、単独でしか渡英できなくなったため、大学の留学生が減少しているとのこと。

大学で勉強するような能力や経歴があって、高額な学費を出せる移民は歓迎すべき移民であるはずです。留学生の高額な学費は大学の貴重な財源なので、大学の質も高めます。

このまま変革がなければ、イギリスの大学の質も全体的に下がっていくかもしれません。これまでは、(あたりまえですが)英語圏であること、治安が比較的良い先進国であることから、多くの留学生の選択肢になっていましたが、今はドイツもオランダもスウェーデンもヨーロッパではほとんどの国の大学院の共通言語は英語です。もちろん、アメリカやオーストラリアも選択肢になりますしね。日本の大学は絶対に選択外ですね。

また、ブレグジット前は、EU圏内から有能な人材がよりよい機会を求めて渡英してきていました。そういう有能な人材をも排斥してしまっています。

そもそも、イギリスは、大英帝国という輝かしきかつ闇深い歴史を持つため、特定の国々からの移民を止めることは不可能です。親や配偶者がイギリス永住権保持者でも来るな、と言うのは倫理に反するから、おそらくそういう政策はできません。

でも、こういった国々の人がイギリスで学んだり働いたりする機会を提供するという意味で、(イギリス人の一部はfrownするでしょうが)これは良いことだと思います。暗い過去を生き延び、現在はいくらか豊かになり、それか人口が増え、海外に出稼ぎや留学に出るのは彼らの権利です。

…と、YouTubeに寄せられたコメントに返信していたら、長くなってしまったので、もうブログ記事にすることにしました。

よって、写真がありません。後で外出して、何か撮ったら更新しましょう。

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今日、食べたものを掲載しておきます。

自炊をしたくないときの夕食は、いつもステーキです。レアが好きなので5分あれば自炊が完了します。それに、サラダ。ドレッシングは日系スーパーで買ったもの。日本のドレッシングが口に合います。あとは、ブルーチーズ。これは、サラダにかけたり、ステーキと一緒に食べたり。

チーズは若干、イギリスのほうが安いですね。といっても、ブルーチーズとかブリーとかカマンベールとか、そういうヨーロッパヨーロッパしたチーズに限りますが。サンドイッチに挟む四角い薄いチーズは日本の方が安いです。

コメント

  1. ブログ拝見しました。りなさんはイギリスに適応しているのですね。しかし、イギリスの将来性は決して明るくない、と言うことですね!EU離脱の影響大ですね。移民政策問題ありですね。イギリスの将来見守っていきましょう。りなさんがどこに住もうが、御健やかに過ごせる様に祈念します。
    興味深いブログありがとうございました。ありがとうございます。

  2. りなさん、為替が動いてますね!アメリカが利下げしそうですね、日銀は利上げしそうです。1ポンドも195円になりそうですね!りなさんの生活が楽になれば、良いですね!イギリスは産業構造が脆弱なので、ポンド高は続かないと思います。しかもEUから離脱し、国情悪化させました。為替は予断を許さないですが、円高になりそうです。ロンドンの社会情勢悪化したら、りなさんはどこに住もうとしますか?私はバンコク移住を夢見る日々です。安全で医療も機能し、物価安く、人が穏やかです。年中暑く、タイ語ができないのが悩みですが、世界でロンドンと並び大きな日本人社会があり、インフラも整備されています。と好きな事、書きましたが、りなさんのブログ楽しみにしております。ごきげんよう。