季節が良すぎて、最近は公園にいることが多いです。わたしは、暑さに強く、寒さに弱いのですが、イギリス人は寒さへより適応しているようで、わたしにちょうど良い気温は暑いようです。そのため、カフェなどのクーラーは効きすぎているし、パブは混みすぎているし。なので、公園。それかテラス席もいいですね。
今日は、バイトと、オンラインショップのハンドメイドアクセサリーの発想準備をしました。
バイト先のオーナーがスキャムにあったらしいです。その手口が非常に巧妙でした。
契約している大手の電話会社から「商品を発送した」との連絡があったそう。届いたのは、iPhone15。しかし、彼は注文していなかったので、指示された通りに郵送で返品しました。そしたら電話会社は、お詫びとして別の商品(なんと、Appleウォッチ!)をプレゼントするということでした。しかし、届いたのは、ギャラクシーの最新のスマホ。そしたら、電話が来て、「間違えて送ってしまった、何度も申し訳ない、ご自宅まで伺って回収します。実は、顧客情報のデータに不備があり、別の人へ送るはずの商品を送ってしまった」とのこと。ここで、さすがにオーナーは電話会社に対してsuspiciousに。
そして、実際にご自宅に商品を回収する配送業者が訪問。イギリスの配送業者が行うように、QRコードが準備され、家や入り口の証拠写真の撮影もしていたとのこと。そして、そこにちょうど居合わせたオーナーの長男。彼は「まさか」と思ってすぐにググります。そしたら、これは最近よくある詐偽の手口で、詐欺師の狙いは新品のスマホ。郵送で返品した住所や商品の回収に来た業者が詐欺師だったようです。オーナーがやりとりしていた相手はすべて詐欺師で、電話会社のカスタマーサービスではなかったということ。長男さんは会社でスキャム対策の研修を受けていたようで気づけたようです。
被害総額は50ポンド。新しいスマホの契約が発生していました。そのため、最初にiPhoneが送ってきたようです。その50ポンドはすべて銀行がリファンドしてくれたようで、実質の被害総額はゼロ。めでたしめでたし。
ですが、カードをフリーズして、新しいものに変更しないといけなかったり、手間です。
わたしも、一度、カード情報を奪われてしまったようで、口座から謎の引き落としが発生したことがあり、メインで使っていたカードをフリーズさせました。スマホやサブスクなどのカード情報の更新は非常に面倒でした。これから、利用したことのないオンラインサイトなどで買い物するときは、Disposableのオンラインカードナンバーを使用しようとしています(というのは、まだ利用する機会がないから)。
おそらく、わたしのカード情報がリークしたのは、とあるテニスコートのブッキングの時だと思われます。それしか心当たりがありません。テニスコート自体は詐偽ではないだろうけれど、どこかでリークしてしまったのでしょう。公共のWi-fiとかを使用するのも、できるだけ避けたいですね。でも、イギリスは電波が悪すぎなので、スマホに電波が入りにくいのは問題。
とにかく、日本とは比べものにならないくらいの量の詐偽が横行しています。そして、日本のオレオレ詐欺がかわいく思えるくらい巧妙な手口で詐欺師は詐偽を行います。量も質も優秀賞。注意しなくては。
でも、巧妙だけれど、これらの手口は使い回されているんですよね。わたしが詐偽に合いかけたEtsyでも(同上ブログ参照)、もう何度も何度も詐欺師からのメッセージが来続けています。でも、一度詐偽の手口だと知れば、二度とひっかからない。同じトリックの推理小説を読んでも、驚くのは最初の1冊だけで、別の作家による別の作品でも、既視感を覚えて楽しめないでしょう。『アクロイド殺し』と同じトリックを他の作家がやっても、「あー、アクロイド殺しと同じパターンか」という感想に終わる。
詐欺師は、画期的な方法を考えついたら、それが詐欺の手口だと広まったり、他の詐欺師に真似される前に稼ぎまくって、そして、また他の詐欺の方法を思いつかないといけない。そうしないと稼ぎ続けることはできません。
ミステリー作家も、同じトリックを使い回すことはできない。画期的なトリックの小説がベストセラーになって稼げても、他の作家に真似されたり、そのトリックが広まってしまったら、新作で新たなトリックを思いつかないと廃業です。稼ぎ続けることはできない。1冊がベストセラーになったとしても、印税は1000万〜5000万円程度。これでは、サラリーマンの生涯年収より少額です。少なくとも4、5冊はベストセラーが欲しいところ。作家って大変ですね。
そして、このように考えると、詐欺師もミステリー作家も同じような職業ですね。ただ、前者は犯罪ですが。
コメント
りなさん、おはようございます。日本は朝5時です。面白い御指摘ありがとうございます。それにしても、ロンドンの詐欺は手口巧妙ですね。日本では、おれおれ詐欺がつづいてます。現代特有の現象ですね。私の家には、不動産投資の怪しげな手紙や電話がよく来ます。すぐに切るようにしています。ロンドン生活御健やかにお過ごし下さいませ。あ、後、昨日のコメントに、ご参考までに新動画作成指針書いてお送りしました。是非ご参考にしてみて下さいませ。引き続き興味深いブログ拝見いたします。ごきげんよう。