世界は広いのに、世界は狭い。

今日は、英国稲門会がありました。早稲田大学のOB・OGが集まる飲み会です。

まず、最初にびっくりしたのが、高校の同級生のT君がいたこと。ソーシャルメディアで繋がっているので、彼がロンドンにいるようなことはなんとなく知っていましたが、稲門会でばったり会うとは思わず、驚きました。高校も大学も同じで、さらにロンドンで再会です。MBAを取るために大学院に通っているということ。

それから、次にびっくりしたのが、ウィンブルドンの当日券の列に並んで待っているときに、2時間くらいずっと話していて、さらにNo.1コートでも隣に座って観戦した日本人の方がいたこと。稲門会ではお互い面識がなく、ウィンブルドンでもお互いが早稲田卒だとは知らず、その話題も出ませんでした。そして、偶然の再会。

さらに、一緒にテニスをしたりお宅にお食事に招いてくれる方がいるのですが、彼が最近、偶然わたしのYouTubeを発見したとのこと。急におすすめに出現したらしいです。「YouTubeのアルゴリズムは怖い」と言っていました。ロンドンに住んでいる日本人には、わたしのYouTubeがおすすめされやすいようです。

結論として、ロンドンには日本人が多いが、それでもコミュニティは小さく、皆が皆、どこかで繋がっているので、悪いことはできない、ということ。そして、この広い世界で、いかに我々が非常に小さなコミュニティの中でのみ活動しているか、ということ。

海外に住もうが、どんな仕事をしようが、基本的には同じ言語を話す人や、同じ文化背景のコミュニティの中でしか活動しないことが多いということです。まあ、そもそも、そのコミュニティ外に出るメリットはそれほどないですしね。物好き、または好奇心という理由くらいしか。コミュニティを作って小さくまとまることは人間の本能といえると思います。

会は10時にお開きでしたが、二次会のカラオケかなにかに行くらしかったです。わたしは帰りました。日本人はタフですね。ほとんどが駐在で来ている方なので、明日も仕事があるだろうに。激務の日系企業で働いている方も、ロンドンでは仕事のあとに同窓会に参加できるので、ロンドン暮らしを楽しんでいるようです。日本に帰りたいと行っている人は非常に少ないです。