YouTube動画を投稿しました。今回のテーマは「贅沢は敵だ」ならぬ、「節約は敵だ」。
節約するべきではないという考えは、大学3年生くらいから持っていて、それ以来、節約をしたことはありません。節約するよりも、バイトのシフトを1日、2日多く入ることで収入源を増やし、浪費はしないにせよ、節約はしませんでした。
最近、節約を題材にした小説を読み、その内容に非常にやるせなさを感じました。主婦とか会社員とかが、節約しよう貯金しようと頑張っている内容なのですが、そんなに節約に注ぎ込む労力と時間があるならば、副業をすればよいのではないか、会社が副業禁止ならば、転職したり、スキルアップして昇給を狙えばいいのではないかと思って、登場人物に苛々しっぱなし。でも、かなり高評価を受けている小説なので、節約って肯定的にとらえられているのだなと思い、ならば、節約アンチの内容を発信してみようと思い立ったわけです。
あとは、「節約してません」と言ったら、「浪費家」のレッテルを貼られることが多いので、その弁明も含めて。第二次世界大戦中に「贅沢は敵だ」と叫ばれていたといっても、あの時代、誰が贅沢していたのでしょうか。
今回のロケ地は3カ所。冒頭はセントラルロンドンの公園。でも、これって今年の春の映像です。春といっても、たしか4月くらいで、今年はまだ真冬並みに寒かった。クッキーに関連して、物価に関する動画を作ろうと思いましたが、「ロンドンは物価が高い、日本が異常に安すぎる」という変哲もない内容になりそうだったので、作らないことにしました。それで、そのため用の映像が残っていたので、今回使用しました。
2カ所目は、HighgateからCamdenのお散歩動画です。素敵な住宅街があるあたりは、Hamstead Heath寄りです。こういうロンドンの住宅街って歩いているだけで楽しいんですよね。わたしは基本的に建築を楽しみません。遺跡や歴史的建造物は歴史好きとしては楽しみますが、意匠にあまりこだわりがありません。「綺麗だな」で終わってしまう。だから、バルセロナとかは非常に退屈な街だと思ってしまった。建築よりも自然が好きです。しかしながら、住宅は楽しめます。「こういうお家に住みたいなあ」とか「この庭、センスいいなあ」とか思いながらお散歩しています。
3カ所目は、ザ・シティのBank付近。建物が「ロンドン」って感じです。綺麗なエリアだし、ハイソなビジネス街なので、居心地が良くて安心できる場所です。うん、SohoやWest Endはアクティブだけれど、渋谷が池袋のような感じで得てして踏み入りたいエリアではないですね。5分歩いてMayfairまで行けば、わたし好みのエレガント街ですが。
あと、ちょっとフッテージが足りなかったので、バッキンガム宮殿の映像を入れました。あと、ビーフステーキは深めの鍋で焼いています。これは単純にフライパンを持っていないから。キッチンにある共用のフライパンは使いたくないので、調理器具はすべて自分専用です。
節約がもてはやされる理由は、即時的効果があるからだと思います。予防接種のワクチンよりも、その場しのぎの風邪薬の方が「効果」があるように思えるのと同じです。長期的にはそれほど効果がないし、根本的な問題を解決させる方法ではありません。
それでも、節約が叫ばれ続けるのは、簡単で、単純で、知識がなくてもだれでも実践できるという点もあると思います。勉強して収入を増やすためには、「何を勉強するか」「自分は何が得意なのか」「どんな分野の知識やスキルが社会で求められているのか」「費用対効果」「時間帯効果」などなど、勉強し始める前から、考えることがたくさんあります。それより、いつも買っているお菓子を買わずに200円節約するのは、ほとんど何も考えなくてもできることです。
そして、節約することのほうが勉強するよりも楽です。高校生に「数学」と「家庭科」どちらの授業を受けたいかと聞いたら、ほとんどが家庭科と答えると思います。でも、結局、辛いこと、人があえてしないことに、希少価値が置かれるのですよね。大変なことほど行う価値があるのではないでしょうか。多くの人が避けたがるから。