モデルは美男美女でなくてもいい

昨日のブログに続いて。

わたしが単に「YMSでイギリスに来ました」と言いたくないのは、YMS、ないしワーホリという響きが、あまり好きではないというのもあります。

なぜならば、だれでもできることだから。そして、若いということだから。

若いことはプラスである反面、ネガティブに作用する場合のほうが多いです。特に仕事において。

超絶優秀な若いドクターより、50か60歳の平凡なドクターのほうが「信用がある」と思われる場合が少なくないように見受けられます。健康食品の広告とかに起用されるのは、中年以上の医者(か、医者の格好をしたモデル)が多いですよね。

医療系の広告代理店で働いていたとき、医者や患者のモデルの候補を決めるステップが面白かったです。クライアント曰く、「医者は頼りがいのある風貌がいい」「患者は弱々しいほうがいい」「健康そうなモデルはNG」。

「必要とされるモデル=かっこいい」というわけではないんですよね。

あ、医者のモデルはハンサムな方でした。うーん。ハンサムなお医者様ってどれくらいいるかなあ。

わたしは医療系ドラマ『グレイズアナトミー』が大好きで、シーズン17とかまであるのに、5周くらいしています。中学生のとき一周、大学生の時一周、社会人になって三周かな。毎日、夕食時に1、2話見ていました。社会人のときは、医療英語の勉強も兼ねていましたが、いくら見ても飽きない。本当に大好きなシリーズ。

このグレイズアナトミーに登場するドクターたちは、9割が美男美女。もはや、登場人物がセリフで『この病院は顔採用をしているの?』というレベル。メタ的語りになってはいけないでしょう(笑)。

広告だったりドラマだったりが、「イケメンなドクター」「信頼できるのは年長者」というイメージを助長するのだと思います。

現代社会で消費される多くの情報は、現実を反映したものではなく、大衆のイメージや願望を反映したものってことのようです。

今日のアイキャッチ画像は、ウィンブルドンのテニスクラブを訪れたときのものです。最高の一日でした。

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